■太陽の恵みで暮らす
100uの敷地に降り注ぐ太陽エネルギーは、灯油に換算して1日40リットルにもなります。
このクリーンで膨大なエネルギーを上手に利用して暖房や給湯、そして自家発電に役立てるのがニュー・ハイブリッドソーラーハウスです。
■太陽の特性を生かしたハイブリッド利用
太陽エネルギーの利用には、太陽熱で暖房や給湯を行う方法と、太陽光で発電を行う2通りの方法があります。
@熱利用の場合
太陽熱で集める集熱器(ソーラーコレクター)で熱媒液(不凍液)を暖め、床下のコンクリートに蓄熱して床暖房を行ったり、水道水を熱交換で暖めて給湯に利用します。
この利用法では暖房や給湯以外には使えませんが、発電と比較すると6〜7倍の大量のエネルギーを得ることができます。
A光利用の場合
屋根材を兼用する太陽電池で自家発電します。
パソコンやクーラーなどに何にでも使うことができる質の高いエネルギーが得られます。
しかし、取得できる量が限られるため、電力でしか賄えない家電製品の使用に限定することが有利です。
暖房や給湯のように大量のエネルギーを必要とする用途には太陽熱を、家電製品のように質の高い電力を必要とする用途には太陽光を活用するハイブリッド(混合)利用が、最も効率的な太陽エネルギーの利用方法です。
■暖房と給湯をまかなう太陽熱利用
手間いらずのマイコン制御で3つの運転モードを切り替え、1年通して働きます。
1.ソーラー蓄熱暖房運転
最も暖房が欲しいのは、夜と早朝。昼間の太陽で翌日の早朝の暖房を行うために蓄熱を行います。
真冬、快晴日であれば翌日の午後までの暖房は大丈夫です。
2.補助暖房運転
天気の悪い日が続くと室内への放熱のための蓄えがなくなり、冷えてきます。
こんな時は補助ボイラーが自動的に働いて蓄熱温度を維持します。
3.ソーラー給湯運転
暖房が要らない夏場や、必要な熱が少ない春や秋は、太陽熱による熱交換で水道水をお湯にします。
お風呂や炊事にも余裕の370リットルの給湯ができます。